生物集団行動の数理モデリングと群知能システムへの応用研究
本研究室では、様々な研究手法を用いて、社会性昆虫の集団行動や自己駆動粒子系における集団運動のメカニズムを解明し、情報科学的応用へ発展させることを目的としています。
アリやハチ、魚や鳥など様々な生物がみせる集団行動は、秩序だった魅力的な現象です。 アリの行列を作ってたくさんの餌を運んだり、巣の引越を行ったりします。 ハチは高度な情報交換によって効率的に餌場の探索と運搬を行います。魚や鳥は、高速に移動しながら集団の塊を維持し、ダイナミックに3次元空間を移動することができます。
これらの集団運動は、個々の個体による自律的な判断によって維持されています。 限られた局所的な情報から秩序だった集団行動を創発するメカニズムを、実際の行動計測によるデータ解析や数理モデルを用いたモデリングによって理解し、工学的応用を行うことを目指して研究を進めています。